2004年04月05日 16:57
渡部昇一「続 知的生活の方法」(1979年)より
このように、自分にとって切実な問題についてハマトンが書いていることは、それが手紙の形式になっているだけに、ちょうど自分に向けて書かれているような気がしたものであった。 まずこの手紙のあるパラグラフを──それがうんと長いばあいは半分ぐらいを──日本語に訳してノートに書く。丁寧に読んで原文を頭に入れる。そして自分の和訳を見ながら英文に復元する。一回でできればそれでよし、できないばあいはもう一回やる。原文が微妙であったり、こちらの集中力が落ちているときは、三度ぐらい書き直しがあったように思う。 翌朝は、まずその前の日に自分が訳した日本文を見て、英文に復元する。
C.復文。 1で作った妙な日本語の〈解読文〉か,訳文から原文を復元する。非常に効果的。これは話す練習と絡めて,まず口頭でやっていくとよい。詰まったらすぐに原文を見てしまうこと。この練習に限らず,うんうん唸って「思い出そう」とするのは時間の無駄。